平成28年度 都立入試調査(理科について)
先月末に、東京都教育委員会から、前年度の都立入試結果報告がありました。
リンクを下に貼っておきます。
毎年、入試分析をしていますが、今回の都立は、理科が異質だったので簡単にみなさまにお伝えします。
都立理科の8割は、アイウエの4択問題になります。H28年度は88点分が4択です。しかし、平均点が50.6点にしか届いておりません。平均が50点は普通では?と思うかもしれませんが、100点中、88点分が4択問題なので、何も知識がない生徒でも、88点の4分の1は得点がもらえるわけです。しかも得点分布をみると、36点~39点がピークになっています。
これは何を意味するか。
都立理科の知識がほとんどない(得点力がない)生徒がこれだけいるという事です。
今年度は難しかったとは言え、正直この得点は異常です。
異常ではありますが、これが現実なのです。
都立理科は、中1~中3の単元からバランスよく出題されます。いざ受験学年となって、中3の内容だけやっていても、30%しかでないのです。理科・社会は後回しにされがちですが、中1、中2から入試を見据えてしっかり学習する必要があります。
もしも中3から受験勉強をやるのであれば、それなりの時間と覚悟が必要なのです。
今回の調査から、しみじみと感じました。